logo Web検索
カスタム検索
Web検索
記事検索
 

PSP用 UMD-VIDEOにゲームメーカーが参入してる不思議

PSP発表当時から言われてた「UMD-VIDEO」。
国内タイトルがとうとう発表されました。
PSP用ビデオソフト「UMDビデオ」に27社が参入表明(AV Watch)
PSPで映像が楽しめる「UMD VIDEO」「UMD MUSIC」を4月から発売(ITmedia)

これ見て気になったのは、「参入コンテンツメーカー」にゲームメーカーが名を連ねてるところ。
アクアプラス、エンターブレイン、カプコン、コーエー、スクウェア・エニックス、ハドソン、メディアワークス。
エンターブレインとメディアワークスは、どちらかというと出版社というべきですが、「?」具合はどちらも同じ。
即ち「参入してなにすんの?」

知らない人のために簡単に説明すると「UMD」というのは、PSP用に作られたあのディスク(MDのようなアレ)の規格の総称です。
この中に「UMD-VIDEO」というもの(区分け)があって、これは映像作品用の規格のことを指します。

ピンとこない人のために簡単に説明すると。
PCやPS2用のディスクや、映画が収録されてるディスクは総称として「DVD」と呼びますが、その中でもPCやPS2用のデータが収録されてるようなディスクは「DVD-ROM」と言い、テレビに繋ぐ DVDプレイヤーで再生するような、映画やミュージックビデオが収録されてるやつは「DVD-VIDEO」と呼ぶわけです(一般的に。ディスクの表面を見ると「DVD-VIDEO」という印刷がされてるはずです)。
「UMD」についてもこれと同じことだと思えば良いでしょう。

SCE公式の PDFから引用すると、

UMD-Video
ソニーグループが新開発したUMD(ユニバーサル・メディア・ディスク)をメディアとして使用し動画を収録した規格。本規格内にジャンル名として、ビデオジャンルのUMD-VIDEO、音楽ジャンルのUMD-MUSICなどを規定している。
という解説になります。
まぁつまり、「UMD-VIDEO」のコンテンツメーカーとして参入するということは、ゲームを提供するという意味ではなく「何かしらの動画(映像)作品を収録した UMDを発売する」という意味になります。

カプコンとスクウェア・エニックスが映画に参入してる(映像作品の制作に関わってる)のは周知の事実なので、別に驚きません。バンダイとかも「ゲームも作ってる」だけで、実体はホビー全体のことをしてる会社なので別に驚かないんですが、しかし。

アクアプラス、コーエー、ハドソン、エンターブレイン、メディアワークス。
この辺は純粋なゲームメーカー・出版社で、今まで映像作品を自社製作・販売したりはしてないわけです。
アクアプラスに関しては、確かに「To Heart」とか映像作品になってるものもあるが、これらはあくまで「原作」を提供してるだけで、制作そのものをしてるわけじゃない(版権の一部を持ってるとしても、実際に営業をしてるのはジェネオン等の会社)し、CD関係についても同じことです。

もし、THのアニメをUMDで…ということなら、参入メーカーに名を連ねるべきは、アクアプラスではなく、ジェネオンや KSSでないとおかしいし、CDについてもアクアプラスではなくキングレコード(F.I.X.レーベル)じゃないとおかしい。
でも名前があるのはアクアプラス。
アクアプラス自身が名前を連ねてるということは、何か独自制作するということなんでしょう。他のゲームメーカーも同じことです。

ということで、思ったのが「なにすんの?」です。

単純に思いつくのは、インタラクティブ・ムービー。
「インタラクティブ・ムービー」というと「Dの食卓」とかが思いついて、それゲームじゃん、ってかんじですが、そうじゃなく、普通のDVDプレイヤーに用意されているメニュー機能を利用した「DVDゲーム」というものが存在します。
映像を見てると選択肢が出て、ユーザーの選択によって話(見られる映像)が分岐するもの。

複雑な分岐は無理ですが、単純な「アドベンチャーゲーム」ならこれで擬似的に制作できます。DVDプレイヤーに内臓されてる、汎用のメニューを利用してるため、ハード(プレイヤーの種類)に依存することなく映画(DVD-VIDEO)が再生できる普通のDVDプレイヤーで遊べるので結構な数、タイトル出てます。
映画の「おまけ」としてそういうゲームが収録されてるものもありますし、ゲームメーカーが「副業」として昔出したゲームを焼き直して発売してるケースも多々あります(特にエロゲメーカー)。

で、そういうのをUMD-VIDEOでもやるなら、アクアプラスなんかが参入メーカーとして名を連ねてるのも納得できる。
エンターブレインとメディアワークスについても、もしかすると雑誌付録として UMDを利用する(『電撃PS D』にPSのCD-ROMが付属したように)なら、名を連ねてる理由もなんとなくわかる。
唯一不明なのが、コーエー。
なにすんだ…。
3Dムービーでも作るのか…?(まぁコーエーも攻略本とか出版業務してますが)。
逆にSCEがゲームメーカーに対して「UMD-VIDEO ゲーム」の制作を依頼して歩いたなら、ハドソンが参加してるのにコナミが参加してないのが気になったりもする。
コナミは子会社として KME.(コナミ・メディア・エンタテインメント)を独立させてるし、映像作品そのもの、あるいはその元になる「素材」は多々保有しているので、そういうものを作るならお手軽な副業になるはず。

勿論この「UMD-VIDEOゲーム」は仮定の話(私の勝手な想像)です。しかしアクアプラスのような体力がない(資本力の話)企業が参加して作れるモノ、という点で思いつくのはこの「UMD-VIDEOゲーム」くらいしかない。
しかしホントにゲームを単純化して「UMD-VIDEOにしただけ」では意味がない気もする。それなら普通にPSP用ゲームとして発売すればいいのだから(ライセンス料の面で、UMD-VIDEO.として出すほうが得なら別だけど)。
そこのところを考えると、やっぱり「なにするんだろう」という謎が頭をグルグルグルグル…。

本格的な映像作品を作るノウハウや資金力がなくても作れるコンテンツで、しかも「PSP用ゲーム」として発売できない(してもしょうがない)もの…。
アクアプラスとコーエーが具体的にどういうタイトルを発表するのか、とても気になります。

ま、こんなこと書いておいて、アクアプラスはアニメ「TH」を出し、コーエーは「アンジェリーク」のアニメを出すというオチになるかもしれないが、そのときはゴメン(笑)。


「UMD-VIDEO」について興味ある人は、以下の記事のあたりを参考に。時系列順です。
PSP、PSX、UMDの真の狙いは?――ソニー・久夛良木氏が解き明かす“点と線”(ITmedia)'03/08/19
PS3――久夛良木氏が語る「実現への道筋」(ITmedia)'03/08/26
後藤弘茂のWeekly海外ニュース:久夛良木健氏が語る次世代携帯ゲーム機「PSP」の本当の狙い(PC Watch)'03/08/29
本田雅一の「週刊モバイル通信」:SCEI 茶谷CTO インタビュー(PC Watch)'04/05/17
後藤弘茂のWeekly海外ニュース:PSPチップの消費電力は500mW(PC Watch)'04/09/07
本田雅一の「週刊モバイル通信」:PSP専用から標準ビデオ用メディアへの脱皮を目指すUMD(PC Watch)'04/12/12
ソニー、UMDの公開に向けた第一歩(ITmedia)'05/01/20


「PS3は '06年春発売」SCEが正式発表:SKY WATCH
次期Xbox 正式発表:SKY WATCH
次世代Xbox の画像が正式発表前に流出?:SKY WATCH
現行PSPは、本来の2/3の性能:SKY WATCH
ディズニー、「UMD-VIDEO」参加表明:SKY WATCH

この記事に対するコメント
この記事に対するコメントはありません。
この記事に対するトラックバック
この記事に対するトラックバックはありません。
*Written in Japanese*

space
 
■カテゴリリスト
インターネット
  オンラインストレージ
  IT戦士
BLOG
PC
  グッズ・アイテム
ソフトウェア
  セキュリティ
ゲーム
アニメ
本・雑誌
企業
社会・時事
生活
その他
お知らせ
 連絡先や質問は【HELP】へ
RSS feed
 


 
2010年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            
 

 
BlogPeaple

全文検索エンジンmsearch

RSSナビ