利用料課金サービスから広告収支の無料サービスへ。
米国AOLが方針転換を発表して以来、毎日のように具体的な「無料サービス」が発表になってますが、また新しい発表が。
・AOL、無料の電子メールドメインサービスを発表(ITmedia)
・AOL、ユーザーに独自ドメイン名を提供するサービスを発表(Japan.internet.com)
・AOL、.comドメインの無償提供を開始へ(CNET Japan)
通常、独自ドメインを使用する場合、二種類の手数料がかかります。
一つはドメイン取得のためにかかる登録料。
もう一つはサービスを実際に利用するためのサービス料。
従来のサービスでは「独自ドメインの無料化」を謳っていても、実際に無料になるのはどちらか片方だけというケースが多いです。
例えば、ドメイン取得はタダでいいからサービス(Webスペースとか、メールボックス)の利用料だけ払ってください、というパターン。
あるいは、Webスペースやメールボックスはタダで使っていいです。ただしドメイン登録に掛かる費用は払ってください、というパターン。
ITmediaの記事を見たとき、AOLのコレも後者のパターンかと思ったんですよね。
メールボックスはタダであげます。独自ドメイン使用にかかる手数料もいりません、ただし取得料だけください、という。
しかし、Japan.internet.comとCNETの記事を読むと、これって登録料自体も無料なのか?
よく分からなかったので、AOLのニュースリリース(英文)を機械翻訳で読んでみたのだが、どうもそんな気がする。
もし取得料自体もタダならステキなんだけど、反面スパマーの巣窟になりそうな気もするんだよな…。
あとこれ、メール用ドメインをタダで取得した場合、「所有者」の名義はAOLになるらしい。
さて、権利を委譲して欲しい場合はどうするんだろう。手数料がかかるんだろうか?
悪徳サービス会社なら、そこですかさず「事務手数料として1万円頂きます」とかやるわけだが…。
まぁAOLがそんなボッタクリをするとは思えないが、独自ドメインでメールだけじゃなくWebを開設したい、というコトになったとき、どういう風になるのかハッキリしてないと怖くて使えないな。
CNETの記事では、
AOLには別のメリットもある。最近では、いいドメイン名を見つけるのは難しくなってきている。AOLが抱えている大量の利用者は、取得するだけの価値があるいいドメイン名を見つけてくれることが考えられる。と言及がありますが、正にその通りで。
そのドメイン名がMy eAddressユーザーによって使われなくなったら、AOLはそのドメインを販売することができる。
初期費用がかからないからといって下手にドメインを取得すると、「メールにしか利用できない、他社サービスで利用できない」ことになるので、よくよく考えてから利用すべきでしょうね。
「どうしても欲しいドメイン」ではなく、「なんとなくメール用に欲しいドメイン」で利用するならアリでしょう。
…でもやっぱりスパムの温床になりそうな気がしてならない…。大丈夫か?
・米国AOL、各種ネットサービスを無料開放へ:SKY WATCH