Windows用のブラウザというと、大きく別けてIE、Mozilla系、Operaの三つがあります。
Operaは唯一の有料ブラウザでしたが、Firefoxのデビュー以来、「日陰者」になりつつありました。
先日、限定でレジストキーを無償配布して話題になりましたが、
・Opera、無料版も広告掲載を取りやめ--ライブドアはパッケージを回収(CNET)
・Opera、ライセンス料を無料化(Broadband Watch)
・Opera Software ASA、タブ切り換え型Webブラウザー「Opera」を永久に無料化(窓の杜)
恒久化。
今まで払った人は払い損? と思いきや、BB Watchを見ると「20日以降、ライブドア製品を購入した人からの申し出があれば、返金も含め、できるだけ要望に応えるという。」とあり、CNETにも、
(略)すでにOperaを購入した顧客に対しては、「購入時期にもよるが、直近であれば返金などにも対応したい」(ライブドア)という。なお、商品の回収や返金作業に伴うコストをOperaに請求するのかという点については「今後両社で協議する」と述べるにとどめている。とあるので、「昨日買っちゃったよー、うわーん」とかいう場合は返金されるか。
具体的な条件が発表されるまでは、レシートとかの類は保存しとくべきかも。
Operaのサイトを見ると、「プレミアムサポート」(29ドル。日本語は未定)というのがあって、今後はソフトは無料、サポート有料、という方式でいくようですね。
一番損したのはライブドアか?
「そしてトラブルだけが残った」(国内の販売権問題)
Operaは有料ソフトだったので、シェアが延びて無くてもそんなに気になりませんでしたが。今後は、IEやFirefoxと同じ土俵に立つわけで、さてどれだけシェアを伸ばせるか、気になるところです。
9月21日追記
何やら面白い話が。
・Opera無料化の影にGoogleあり(INTERNET Watch)ほー、てかんじです。詳しくは元記事を。
ノルウェーのOpera Softwareが20日、ブラウザに表示していたバナー広告を除去し、ライセンス料を無料化したが、その背景にはGoogleとの新たな契約というビジネスモデルの転換があったことが判明した。Opera Softwareが上場しているノルウェーのオスロ証券取引所に同日提出された投資家向け資料で明らかになった。 (略)
有料サポート代+トラフィック量比例で貰えるキックバック、か。
「Googleからの技術協力」ってのも気になりますが、しかしこれ、ちょっと危ないビジネスモデルな気もするな。何か別な「副業」を作っておかないと将来ヤバそうな…?
ITバブルの頃に出来て潰れた会社って、大抵こういう会社なんだよなぁ、確か。Googleとか他社がコスト削減のために契約見直しに動くと、あっという間に「収入減→ユーザー減→収入減」という悪循環に陥ってしまう。
今はいいだろうけど、将来大丈夫かぃな? ちょっと心配。
9月26日追記
・「無料でも利益拡大」――Opera、2日で100万DL(ITmedia)
なかなか好調なようです。
10月4日追記
・ノルウェーからの「オペラ」への誘い(CNET)
・「Opera」ブラウザの国内販売権問題、トランスウェアが提訴:SKY WATCH
・「Opera」CEO、公約通り大西洋へ:SKY WATCH