海賊版の販売で逮捕された事件報道は読んでいると色々と疑問が浮かぶことが多いのだが、また不思議なケースが。
・7年間で約7,000人に海賊版を販売、横浜市の男性を送検(INTERNET Watch)
「男性は2001年から7年間にわたり、約7,000人に海賊版を販売、約5,600万円を売り上げたことを供述している」そうだ。
というかさ、なんで7年も逮捕されてないのか。
記事を読むと、はじめオークションで売っていて後になってひっそりこっそり特定顧客相手に売ってたのかと推測できるが、それにしたって、累計7000人ってことは1000人/年なわけです。1人か2人、チクるヤツがいそうなもんで、どうして7年も継続できたんだろう。
更に今回逮捕されたのだって別件で捕まった輩が「こいつから買ったんだ」と吐いた結果であって、誰かがチクったのを調べて権利団体が告発したわけじゃない。
逆に、別件で逮捕されてたヤツがいなければ、今回こいつは逮捕されてないんだろう。
どうして7年も続けてられたのかor7年も野放しになってたのか、とても不思議。
さて、7年で5600万円の売り上げ。
「海賊版を作成するための「マスター」ソフトには、正規品ソフトだけでなく、ファイル交換ソフト「Share」を通じて入手したソフトを利用していた」らしいので、元手は0と考えていいんだろう。
7年で5600万円ってことは、800万円/年くらいかな。
'01年から始めたったことは、当時の経済状況(雇用難)考えたらわからんこともないが、でも7年前、この容疑者、33歳くらいです。
一般的に言って、男性は35歳を越すと社員待遇での雇用は難しくなるとされます。
33歳時点なら、彼は再就職できただろうけど、今となってはもう無理な上、前科がついた日には…。
逮捕されなければ、このままずっと海賊版販売で生活していく気だったのだろうか。
40過ぎたらもう再就職は無理だろうし、かといって800万/年だと、さして貯金できてたとも思えないし。
まー、割に合わないねぇ…というのと同時に、この人今後どうする気でいたんだろうと、疑問多々。
もちろん先のことを考えるような人は、そもそも犯罪になんか走らんのだろうけど。
・アフィ目的の書籍転載で逮捕者:SKY WATCH