個人情報保護が声高に叫ばれるなか、「車中に置いたノートPCが盗難にあい個人情報流出の恐れ」なんてのが定期的にニュースになってます。
そんな報道を見ながら「ちゃんと暗号化しとけよ」と思うことも多々あるわけですが、HDDのデータを暗号化してパスワードかけて…と考えると、なんかウンザリする人もいるはず。
ソフト買って来てインストールして、それを利用するときはアプリを起動してパスワードを…とか。
あとはパテーションパーティション管理の問題があったり、何より怖いのがソフトのバグとか相性問題でデータが取り出せなくなる可能性。
前置きが長くなりましたが、まぁ要するにHDDメーカーのシーゲートが「暗号化機能も一緒にどうですか」商法を始めましたよ、という話です。
・シーゲイト、ハードディスク搭載の暗号化技術「DriveTrust」を発表(CNET Japan)
・Seagate，ハードディスク上でデータを暗号化する技術を発表(ITpro/日経BP)
・Seagate、ハードディスクレベルでデータを暗号化する新技術開発(ITmedia)こんなかんじです。
新技術を採用したハードディスクは、一般のハードディスク同様簡単に設定、利用できる。セキュリティは自動的に機能し、データを暗号化して保護するため、特別の設定は不要。ユーザー認証のためのパスワード設定程度で済む。ハードウェアベースであるため、ソフトウェアによるセキュリティシステムと異なり、更新やパッチなどの必要がない。またユーザーはセキュリティの存在を意識せずに、通常通りにハードディスクを使用することができる。
ステキ。
簡単そう。面倒くさくなさそう。
今後、HDDのサイズとか販売形態がどういう風になっていくのか現時点ではわかりませんが、もし色んなモデルが発売されてノートPCにこれが標準搭載されて販売されていけば、相性問題とか気にしなくていいから楽だなー、とか。
しばらく前、HDDメーカー自身が「データ消去ソフトの無償配布」を始め、他社も追随したことがありましたが、今後は「暗号化技術標準搭載」が「普通」になっていくんだろうか。
ちなみに『ハードディスク上のデータを即座に消去できるため，ディスクの初期化を行わずにドライブを再配置できるという』（ITpro）らしいんで、機能的には2in1か。
…まぁ逆に考えるとちょっと怖い気もしますし、結局のところノートPCにパスワード書いた付箋とか貼り付けてたらなんの意味もなくなるんだけど（笑）。
追記
・Seagate、セキュリティ機能を HDD そのものに実装(Japan.internet.com)
Japan.internet.comの記事を見たら、
DVR などの情報家電製品用3.5インチ HDD で、ファイルのアクセス制御が可能だ。そのため、同機能を利用した DRM (デジタル著作権管理) を実装すれば、たとえ HDD が情報家電から取り外されても、違法コピーを防ぐことができる。という解説があって、すんごく納得してしまった。
家電用で普及してコストが下がれば、一般PC向けにも安く販売されるかな？
追記（2）
えー、ただいま知り合いより「パテーションってなんじゃ」とのツッコミが。
咄嗟に「うちの方言だ！」と切り替えして切り返しておきましたが、正しくは「パーティション（partition）」ですね。
…いや、というかですね。素で間違って記憶してました（笑）。
ってことで訂正しときます（面白いので痕跡はそのまま残しておきますが）。
11月23日追記
・シーゲイト、ハードウェアレベルのセキュリティ・プラットフォーム「Drive Trust」を発表(ITmedia)
・Seagate、ハードウェアで暗号化を行なうセキュリティHDD(PC Watch)
・シーゲイト、HDD自身による暗号化技術「DriveTrust」を発表(Tpro/日経BP)
続報というか、詳報？
ちなみにこの「DriveTrust」技術、シーゲートが独占すんのかと思ったら標準化を目指すそうです。
ってことは、他社のHDDにも標準搭載されるようになる…かもしれないんだな。
