まぁ全部予定通りいったらむしろ驚くんだけど。
・PLAYSTATION3、欧州での発売を2007年3月に延期--日米での発売は予定どおり(CNET Japan)
・SCE、欧州のPLAYSTATION 3発売を2007年3月に延期(AV Watch)
今までの経緯からして「欧州のみ延期」はさほど驚かないのだが、ITproに詳報が出ていて、そっちが面白かった。
・【詳報:PS3量産遅れ】「リスクを取らなければイノベーションはない」と久多良木氏(ITpro/日経BP)
まず欧州が延期になったのは物流の関係からみたいですね。
んで更に「米国で40万台、日本で10万台」の初期出荷台数になり、翌週以降、各市場10万台ずつ供給され「日米市場分を合わせて年内の出荷台数は200万台程度」になるらしいんで、絶対数としては十分な量か。
米国の市場規模で10万台/週だと品切れおきそうだけど、日本だと発売直後に買う人は限られてるだろうし…。
それで読んでいって面白かったのが延期になった直接の要因。
PS3で採用されてるCPU「CELL」については生産がうまくいってないと言われており、それを理由にした「延期」観測が多かったわけです。
・中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル:IBMの半導体部門の副社長、「CELLチップの歩留まりは良くて10~20%」と発言 (CNET Japan Blog)
しかし今回のITproの記事を読むと、量産の遅れはBD用チップのせいでCELLのせいではなく、むしろCELLについては
一方,PS3の中核技術の一つであるマイクロプロセッサ「Cell」および周辺LSI(グラフィックスLSI,サウスブリッジLSIなど)の量産は順調のようだ。特に,「Cellが最も優等生。予想以上に歩留まりが高い」(久多良木氏)とし,既に300万個以上を確保した。現在のCellは90nmのプロセス技術で量産中だが,既に65nmでの量産もメドが立っているという。とあって、こっちに驚いてみた。
追記
「初回出荷10万台」ってなんか既視感あるなー、と思って調べてみたらわかった。
「ドリームキャストは初回出荷15万台」。
当時('98/11/27)DCは当初の予定を大幅に下回る15万台を初回出荷。その台数は発売後3日で完売。
その後、出しては売り切れるを繰り返し、発売後一ヶ月で50万台を売ってる。
それを考えると、PS3の「初回10万台」ってのは少ないか。年内の国内出荷予定が100万台なので、11月中は無理でも12月中旬頃には、それなりに買えるようになってるかもしれないが…。
でもソニーが米国側に多めに供給する判断をすれば、年明けまで品薄状態続くかもだ。
・PS2、国内販売価格ようやく値下げ:SKY WATCH
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