スパムメール(迷惑メール)の中には、配信行為自体が違法なだけではなく、内容自体が違法なものがあります。
例えば海賊版ソフトの販売だったり、ネズミ講の勧誘、振り込め詐欺などなど。
そういう場合、関係機関に通報しようとしても色々と面倒でした。組織によって別々に窓口を作っているため、該当する窓口全てに通報しようとすると、何度も同じ文面のメールを送信する必要があったんですが、今後はそういう手間から(少しだけ)解放されそうです。
・「違法・有害」情報の一元的通報窓口「ホットラインセンター」 (ITmedia)
・ネット上の違法・有害情報、通報窓口サイトが運用スタート~IAjapan(INTERNET Watch)
・インターネット・ホットラインセンター
海外サーバーに対する通報が「検討」なのが少し残念ですが。
ITmediaに書いてあるガイドラインの修正(「『実在しない児童』を描写したものについては、児童ポルノには該当しない」)も、まぁ当然だろうな。
違法コンテンツの宣伝スパムがきた場合、今までは、
・メールの送信元ISP
・WebサイトをホスティングしてるISP(ホスティングサービスの運営会社)
・当局(警察や官庁の所轄団体)
の三つ+αに別々に送る必要がありましたが、これからは少し手間が減ります。
違法コンテンツを見つけたときに関係機関に通報してる人は、ここをブックマークしとくと何かと楽ですよ。
これでスパマーとそのお仲間が少しでも多く駆逐されることを祈るばかり。
なお収集されたデータはフィルタリングの事業者にも提供されるそうです。つまり該当するサイトを直接閉鎖に追い込めなくても、フィルタソフト等に登録されることで無防備な人や子供が迷い込まないよう間接的に協力できるわけで、それを拠り所にすれば結構頑張って協力できるかなと思う次第。
追記
ざっと確認してみると、ここへの報告対象になるかどうかの基準が結構細かいな…。
初めて利用する際には「運用ガイドライン」のページに目を通したほうがいいです。
以前より手間は減るとはいえ、もう少し対象を拡大してほしいかも。
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