アンチウィルスソフトは常備ソフトになりつつあります。
しかしアンチウィルスソフトの問題は年間更新料(利用料)。本体自体が5000円くらいで手に入っても、翌年以降にパターンファイルを更新し続けるには年2000円くらいずつ徴収される上、2~3年もすれば本体の機能自体が大幅に変わって使い物にならなくなり、本体自体を買いなおすハメになります。
この辺、普通のアプリと違い、また更新料を嫌う人は無料アンチウィルスソフト(Avastとか)に流れていくか、ISPの提供する月額サービスに加入するものですが。
低価格ソフトの代表格ソースネクストが、今度は本体価格だけで延々と使いつづけられるアンチウィルスソフトを出すそうです。
・ソースネクスト、更新料無料のウイルス対策ソフト販売へ--シェアNo.1を目指す(CNET Japan)
・ソースネクスト、「ウイルスセキュリティ」の年間更新料を0円に(INTERNET Watch)
・「更新が無料」のセキュリティソフト、ソースネクストが発売(ITmedia)
本体価格が約4000円なので、3年以上使うなら、こっちのほうがお得になる計算かな。
本体のメジャーバージョンアップがされても追加料金無しで新本体が提供・サポートされるそうです。
ただ気になったのが従来製品との差。
ソースネクストは今まで「ウィルスセキュリティ 200x」という更新料を取るソフトを出していたので、そっちをどうするのか?
気になったのでソースネクストのページを見てみたところ、特に記載なし。
・ウイルスセキュリティ製品ページ(ZEROの公式ページ)
但し、
従来版からの変更も簡単とあるので一本化せずに、
「ウイルスセキュリティZERO」は1台1年1,980円の「ウイルスセキュリティ」と同じプログラム。
継続用に購入した場合も、「ウイルスセキュリティZERO」のシリアル番号を登録すれば、インストールし直すことなく、そのまま期限設定が切り替わります。
・200x→一年間のライセンス(約2000円)
・ZERO→永久ライセンス(約4000円)
という住み分けになっていくのかな。
ソースネクストは「安心サービス」というものを提供しているため、相性問題で動作しない場合は30日間、返品が可能です。
なので、いきなりZEROを買っても問題はないと思いますがソフトの使い勝手とか検出率、パターン更新度が気になるなら、200x(最新版は2006)を最初に買い、気に入ったらZERO(永久ライセンス)を買う、というのが良いのか。
その場合でも6000円で済むので4年くらい使えばなんとか。
ウィルスバスターとかノートンは本体価格だけで4000円~なので、それ考えたら「6000円で永久ライセンス」でも安いもんか。
無料のアンチウィルスソフトはサポート面で難があるので、その辺が気になる人には良い選択肢。
追記
・ソースネクスト、更新料が約10年間無料の「ウイルスセキュリティZERO」発売 (窓の杜)
ちょっと勘違い。7日間試用できる「ウィルスセキュリティ」の体験版が提供されてる模様。
なので、使い勝手の確認などは体験版でできますね。
体験版は製品ページの右下「ご注意」の欄、最下部に『(略)まず試用としてこちらから無料体験版をお試しいただくことをおすすめします』とあり、そのリンク先から落とせます。
6月2日追記
先日、ITmediaのブログを見てたら、
・更新料無料のウィルス対策ソフト登場!( ITコンシェルジュの Try ! & Error ?)
「メーカーPCにバンドルすればいいのに」という話が。
言われて気付いたが、確かにメーカー製のPCにバンドルされてるノートンやウィルスバスターは試用版(3ヶ月~半年)だったり、1年のライセンスが多い。
DELL等でカスタマイズしていても選択肢として出てくるが「いや、でもそれ一年で切れるじゃん」と突っ込みを入れることが多々あるのだが、この「ZERO」なら永久ライセンスなんだからアリだよな。
不満がある人は、ノートンでもバスターでも1年更新で使えばいいし。メーカー側が相性確認してバンドルすれば、初心者がウィルス感染してスパマーの踏み台になることも減るだろう。
バンドルソフトとして営業すれば意外とシェア拡大できるかもなーと。
そんなこと考えてたら、ソースネクスト社長のインタビュー記事が出ていて。
・年間更新料ゼロのセキュリティ対策ソフトの勝算(INTERNET Watch)
収益に関する話とか、結構納得。