以前に別記事で「iPodで難聴になるリスクが増す」と騒動になってると書きました。
先日、とうとう米国の議員も動き出したので訴訟リスクになるかもなーと、ちょっとだけ頭に浮かんだんですが、
・「iPodで難聴になる可能性」で訴訟(ITmedia)米国内で提訴されましたね。
「iPodには難聴を引き起こす可能性がある」として、米国の男性がAppleに損害賠償とアップグレードを求める訴訟を起こした。(略)
難聴問題自体は「iPodだから」どうこうではなく、「ヘッドホン難聴」といって原理的には従来のテープやCDのヘッドホンステレオでも懸念されてたことです。しかしデジタルオーディオプレイヤーになったことで、連続再生時間や曲目数が増え(=利用時間が増す)、結果として懸念が再発してるんですが、問題なのはAppleがシェアや機能に見合う注意や表示義務を果たしてるかどうか、です。
勿論、他のデジタルオーディオプレイヤーのメーカーにも責任はありますが、漠然と「長時間使うと…」と言われても、大抵の人は具体的な目安がわからないわけで。
・携帯音楽プレーヤー、騒音性難聴の原因に(HotWired)
・「iPod1日2時間以内に」、難聴予防で医師警告(HotWired)
iPodの表示義務に対する評価は別としても、記事の最後のほうにある、
AppleはフランスでiPodを回収し、音量を100デシベル以下に制限するようソフトウェアをアップグレードする裁定を受けたことがあると原告は述べている。っていう個所が気になります。
原告側の要求に損害賠償だけじゃなく、『iPodをより安全なものにするためのアップグレード』も含まれてるのにも注目。
別記事(iPod用FMラジオチューナー)のほうにも簡単にまとめてあるので、興味があればどうぞ。
追記
CNETに詳報。
・iPodをめぐりまた裁判沙汰--今度の争点は「大音量」(CNET Japan)
ふむふむ、
原告側は訴状のなかで、NIOSH(国立労働安全衛生研究所)のデータを引用しているが、それによると安全に音楽を聴ける許容時間は85デシベルで1日8時間で、音量が5dB上がるごとに許容時間は半減するという。って処は参考になるな。
「ここはテストに出るから、下線引いとけーっ」。