Microsoftがアンチウィルスソフト(悪意あるソフトの駆除ツール)に、Antinyを対応させたのはつい先日のことですが、MSが出してるもう一つの「セキュリティサービス」品がアンチスパイウェアソフト。
・スパイウェア対策ソフト「Microsoft AntiSpyware」のBeta build 1.0.701が公開(窓の杜)
改めてニュースになってるから正式版にでもなったのかと思いきや、別にそういうわけでもないのか。
ただ、試用期限が「'06年7月31日」とあるので、Vistaが公開されるまでのスタンドアロン版としてはこれが完成形(最終β)ってことかな。
しかし、別に公開されてるMS製アンチウィルスソフトのほうは常駐してくれないんだけど、これ(Microsoft AntiSpyware)は常駐・リアルタイムでガードしてくれるんだな。
……なんか間違ってる気が(笑)。
というか、区別する必要あるんだろうか。
まぁ「Microsoft AntiSpyware」に所謂(狭義の意味での)「アンチウィルス機能」を搭載してタダで配ってしまうと、シマンテックとかと具合が悪いから、わざと分離してる部分もあるんだろうけど。
ユーザー側からすると、どうもその辺、曖昧というか使い勝手が悪いよな。
これは他のアンチウィルス・アンチスパイウェアソフトにも言えることだが、今に「え、これって、アンチスパイウェアで駆除するんじゃないの? アンチウィルスのほうじゃないと駆除できないの?」とか、その逆も起きそうだ。
昔からある、トロイの木馬型のウィルスなんて、広い意味じゃ「スパイウェア」だしなぁ…。
某掲示板で「Windowsがおかしくなった。ウィルスのせいかと思って、SpybotS&Dで調べたけど感染してないみたい」と言ってる初心者さんがいて、そんなことを思った次第。
わからん人のためにいうと、SpybotS&Dはアンチスパイウェアソフトなので、「ウィルス感染」が疑われる場合に起動しても無意味なんですよね。そういうときは、ウィルスバスターとかノートンで調べないと。
勿論、「おかしいと思ったら両方使って調べる」のが重要なわけですが。
ただ以前、話が出てましたが、普通の対策ソフトで検知できるスパイウェアは、全体の1/3~1/5程度。
「スパイウェア」は亜種の数が異様に多いので、対応しきれてないのが現状なので、昔ながらのウィルス対策の三原則、
・怪しいサイトにはアクセスしない
・素性のわからないサイト(ファイルアップ型の掲示板とか)からDLしたファイルは気軽にダブルクリックしない
・メールの添付ファイルは開かない
が大事です。
・開発中のMS製スパイウエア対策ソフトの正式名称が「Windows Defender」に決定(ITpro)
'06年6月2日追記
・Microsoft、スパイウェア対策ソフトの日本語版「Windows 防御ツール」をβ公開(窓の杜)
・「幅広いユーザーに使ってほしい」、MSがスパイウェア対策ソフトの日本語β2公開(ITmedia)
日本語のβ版が公開になりました。なお最近、Win2kの切り捨てが進んでますが、この「Defender」については対応OSはWin2000~となっています。
・多数のアンチウィルスソフトが抱える「マジックバイト」問題:SKY WATCH
・MS製アンチウィルスソフト「Antinny」対応:SKY WATCH
・国内にも50万台程度の「ゾンビマシン」:SKY WATCH