一体、そんなこと聞いてなんの意味があるんだ? という「調査」は多々ありますが、これなんかもそうでしょう。
・「テレビは必要なもの」と8割強が肯定的(ITmedia)
いや、確かに面白いデータもある。例えば、
最近のテレビ番組を面白いと「感じる」または「やや感じる」人は21.9%、逆に「感じない」または「あまり感じない」人は38.5%だった。面白いと感じる割合は、年代が上がるにつれて低くなる傾向を見せた。また、男女別では、男性よりも女性で面白いと感じている人の割合が高い。ここなんて、ふーん、と思う。
しかし、よくわからんのがタイトルになってる調査で、
「テレビは必要なものか? 不要なものか?」という質問では、52.3%が「必要」、34.8%が「どちらかといえば必要」と、8割強の人が肯定的だった。…で?
いや、あのさ。「肯定的だった」って。
そりゃ単純に「必要ですか」と聞いたら、普通の人は「まぁ必要ですよ」と言うでしょう、そりゃ。ハッキリとした嫌悪感でも抱いてない限り、わざわざ「不要です」とは言わないよ。当たり前だ。
「別に不要じゃないから必要です」と言ってるだけで、「肯定的だ」というのは解釈としてどうだ?
というかデータとして意味があるとは思えない。
例えば、「インターネットに繋げるPC(テレビは見れない)と、テレビ、どちらが必要ですか?」という設問なら有用だろう。「ラジオとテレビ」とか「新聞とテレビ」「週刊誌とテレビ」という比較でもいい。
そういうデータなら「テレビの意味」「テレビに対する意識」が垣間見えて面白いと思う。
しかし、なにとも対比することなく、単純に「必要ですか」と聞くことになんの意味があるのか?
調査した人の意図がサッパリわからん。