マイクロソフト日本法人のトップには現在、外国人が就任していますが、再度日本人が就任する可能性が出てきたようで。
・MS日本法人の次期社長に、元ダイエーの樋口泰行氏が内定(ITpro/日経BP)
・【解説】樋口氏が複数候補の中からマイクロソフトを選んだ訳(ITpro/日経BP)
現時点ではあくまで「内定」で、始めから社長としてマイクロソフトに入るわけじゃないので今のところまだ「就任するかも」ですが。
マイクロソフト日本法人は古川亨氏などの手で独立していたものの、その後、阿多親市氏からマイケル・ローディング氏となり、日本法人も米国本社による世界戦略の一拠点扱いになったと見られてました。
だから二度と日本人が社長に就任することはないんだろうなぁと思ってたので、樋口氏就任は少し驚き。
確か古川氏は以前「また日本人がなるかもしれないし、ならないかもしれないが、そんなことは気にすることじゃない。トップが何処の国の人だろうが関係ないのだから日本法人の社員はがんばれ」みたいな趣旨の発言をしてた記憶があるのだけど、でもやはり日本人の再就任なら嬉しい話。
しかも内部からの登用ではなく、外部からの登用というのが二重に驚き。
MSの米国本社では現在、Vista開発終了を機に大幅な組織改編が行われてますが（幹部が次々に交代している真っ最中）、その一環なんだろうか。
正式な社長就任は、年内～来夏まで幅があるようですが、就任したらめでたいな、やっぱり。
まぁトップが日本人だろうがなかろうが、日本独自のサービスを提供し、日本人ユーザーの意見を代弁してくれる人なら、誰でもいいのだけど。
気になったので調べてみた日本法人の最近の歴史。
・マイクロソフト、新社長に阿多親市氏が5月就任(PC Watch) '00/03/14
・マイクロソフトとインプライズの日本法人トップが交代，古川会長は米Microsoft専任に(ITpro/日経BP) '00/05/11
・マイクロソフト、阿多社長が6月一杯で退任(PC Watch) '03/06/06
・マイクロソフト新社長ローディング氏「今後はソリューションに注力」 (PC Watch) '03/08/06
・マイクロソフト日本法人の社長交代へ(PC Watch) '05/04/20
…と、調べてたら上記の古川氏の発言の元記事発見。
・マイクロソフト・古川享最高技術責任者が会見(PC Watch) '04/04/22
「外国人が主要なポジションにいることは決してネガティブには捉えていない。日本が低く評価されていたり、米国本社のコントロール下にあるとは考えてはいない」
…か。長いので省略するけど、この後の話のほうが大事かな。
さて、MS側からスカウトされて入社する樋口氏は、久しぶりの日本人社長としてなにか面白いことをしてくれるだろうか。
ちょっとは期待してもいいのだろうか。うん。
3月5日追記
・マイクロソフトの代表執行役兼COOに樋口泰行氏が就任(PC Watch)
COO就任。
で、公式には社長就任(交代)は否定されてるようですね。
・前ダイエー社長の樋口氏がマイクロソフトへ--社長就任説は広報部が否定(CNET Japan)
まぁ…早い時期に交代するんだとしても、あくまでCOOとして仕事をしてみて、ということなんだろうから、現時点で否定するのは当たり前か。
タテマエなのかホントに予定がないのか、不明だけど。
