先週発表された「ギャオプラス」。
簡単に言うなら専用端末(STB)を利用してPC向けの無料動画配信「GyaO」のコンテンツを一般のTVに写そう、PCがなくても動画が見れるよ、というサービスです。
・USEN、GyaOをテレビで再生できる端末「ギャオプラス」を発売(Broadband Watch)
第一報を見た時点でも、「GyaO」しか見れない専用端末を、24,800円で売るってどういうビジネスモデルなんだと突っ込みどころ満載だったものの、細かい仕様がよく分からなかったのでスルーしたんですが、今日レビュー記事が出てたので記事にしてみます。
・GyaOをテレビで視聴できる「ギャオプラス」ハードウェアレポート(Broadband Watch)
言うまでもなく「GyaO」というのはネットを利用した無料放送なわけです。
ですから「無料放送を見るために端末を買う」という時点でもう「???」という状態。ここがWOWOWなどの端末と違うところ。
それでも発表時点では『端末使えばCM飛ばせるとかいう仕様になってるんだろうか?』とも思ってたんですが、今回のレビューを見ると全く関係ないらしい。
CMスキップ不可など、基本的な部分はPCで見るのと同じみたいです。
本当に「テレビで見るためだけの端末」。
もうこの時点で十分にワケがわからんのですが、「貸し出し」じゃなくて「売り切り」だというのが更に謎。
これが「貸し出し」なら、まだわかるんですよ。
例えば、販売価格は25000円で、毎月2000円ずつ分割で支払ってください。
一年払えば端末はアナタのものになるのでそれ以降レンタル料はいりません。更に退会時に希望したら半額で買い取りましょう。
...そういう話なら、アリだと思う。
一昔前に流行った「ISP契約したら無料PCプレゼント」は、そういうビジネスモデルでしたし、「パソコンは苦手」という人にとっては、いいかもしれない。
でもコレはレンタルではなく、売り切り(買取り)。25000円もする。
念のためGyaO+のサイトのFAQを見たけど、買い取る(下取りをする)気持ちは一切ないらしい。
でもってGyaO以外には使えない。
...なんなんだろう...。
せめて汎用的な端末(STB。テレビでインターネットをするための端末)であればわかるんだけど、汎用性は省かれてる。
販売の契約がどうなってるかわからないのだけど、一般論として言うなら、例えば明日GyaOがサービス終了を宣言したら、その時点でこの端末はタダのゴミになってしまう(汎用性がないから他に使い道がない...)。
なにをどう考えたら、こういうビジネスを開始できるんだろう...?
これが'01年頃の新興ベンチャーなら笑って済むのだが、よりによってUSENが今年に発表したサービスなんだからもう「なに?」としか言いようがない。
なんかこう...とても凄い話の前触れなのかな?
テスト段階だかこんな状態になってるだけなのかな?
なに?
・テレビ接続PC[ギャオプラス]GyaO+