「スパイ七つ道具」の定番といえば「消えるメモ帳」。
メモした紙を水につけるとアラ不思議、紙そのものが消滅する(あるいはインクが消える)というようなもの。
最近では「48時間で再生不可になるDVD」なんてもんが出来て、その報道記事もスパイ小説ネタを下敷きにして書いてあるものが多く目につきましたが、今度は「消えるプリンター」。
…といっても、言葉のアヤでホントにプリンターが消えるわけじゃありません(当たり前)。
・米ゼロックス:書かれた内容が24時間で消えるプリント技術を開発(MSN毎日)こんな話。
米ゼロックスは27日(米国時間)、紙に印刷した文字や画像が約24時間以内に自然に消えるプリント技術を開発したと発表した。「イレーサブル・ペーパー」と呼んでいる。消去後も繰り返し印刷でき、紙の消費を大幅に減らすことができるという。
同社は先に、特定の波長の光を当てると色が現れるが、次第に薄れていく化合物を開発している。これを応用し、専用のプリンターで特定の波長の光を照射し、化合物を塗った紙に“印刷”したあと自然消滅させる技術を開発した。
現バージョンでは、印刷は通常の状態で16~24時間後、熱を加えるとすぐに消えるという。(略)
「消えるメモ」と似てるといえば似てるが、「放置しとけば消える」「印紙の再利用可能」ってのがスバラシイ。
ゼロックスは別にスパイを相手に商売するわけじゃなく、対企業の「資源節約商品」として出すようですが。
しかし専用のプリンタと印紙がセットで必要らしいので…うーむ?
紙資源の節約にはなるだろうけど、なんかボラれそうな気も(ぼそ)。
しかし印紙のほうの特許だけ独占して、プリンタの技術は他社に供与する(他社製の「両対応」プリンタを認める)カタチをとっても、儲かるなー…。
ただあんまり普及しちゃうと、半永久保存する重要な出力なのに間違って「消えるプリント」をしちゃうようなケースが起きそうだ。
専用印紙が必須なら、印紙の裏面あたりにわかりやすいロゴマークを入れるとか、工夫が必要だろうな…。
ネット通販で購入時によく添付されてくる、「納品書兼保証書」。
アレがもし消える印刷で同梱されてきたら……ガクブル。
ま、実用までにはまだ時間がかかりそうですけど、なかなか面白そうだ。