米国のネットやPC関連の訴訟沙汰のニュースを見てると頻繁に出てくるのが「EFF」(電子フロンティア財団)という団体名。
日本人でも名前を知ってる人は多そうですが、果たしてその実体は? となると知らない人が多いのでは。
私は名前は知っていて、多少過剰なところはあるもののネットユーザーの味方だなとは認識していましたが、組織の成り立ちについてはよく知りませんでした。
…が、その辺のことを解説してくれる記事が。
・IT世界の“自由の番人”EFFとは(AP/ITmedia)
全く知らなかったので「ほーぅ」というかんじ。
昔からあるなぁとは思ってましたが、'90年7月10日設立なのだそうな。
設立のきっかけは、
米シークレットサービス(米財務省検索局)の捜査官が小さなボードゲームメーカーのテキサス事務所を家宅捜索し、コンピュータ機器を押収して、マシンに保存されていた顧客の電子メールを読んだ。米国の法律が新技術にどう適用されるのかを以前から心配していたオンラインの開拓者たちはますます不安になり、この事件に介入しようと決意した。ことからなのだと。
ハッカー絡みとか、その辺から派生したのかと思ってたので(イメージで)、ちょっと意外。
さて、この手の組織は始まりはともかく、力をつけて組織が肥大化すると段々「札束片手に葉巻をプハーっ」というかんじ(イメージです)になるもんですが、
パーティションのないオフィスは、法律事務所というより、急ごしらえの政治運動事務所のようなオープンな感じを与える。スーツとネクタイ姿ではない弁護士が歩き回り、カラフルなソファで即席の会議を行っている。…だそうで。ちょっと笑ってしまった。
ぼろぼろのテニスボールがあちこちに落ちており、犬を連れてくるにはいい環境だということが分かる。
他にも色々と書いてあって、興味深い記事です。他の消費者権利団体の「紹介」記事も読んでみたいな。
しかしPSE問題のときもそうだけど、なんで日本にはこういう消費者・ユーザーを代弁する組織が出来ないんでしょうね。
ネット文化に理解のある人とか、消費者側に立って発言してくれる弁護士・法務関係の人(個人)というのは存在するわけですが、「組織」となると…なぁ…。
なんとも不思議。
まさかサンフランシスコに行って「EFF Japanを作ってください」というわけにもいかんだろうし。