米国ABC、看板番組のネット無料配信を開始

日本で無料の動画放送といえば「Gyao」です。
他にも最近は日テレのサービス「第二日本テレビ」などが始まっていますが、大半はオリジナルコンテンツで、独自制作だったり、大昔の映画やドラマを引っ張りだしてきて配信されてるのが現状です。
米国では先日、YahooがCBSの報道番組「60 Minutes」（日本では、TBS「CBSドキュメント」）の配信を発表しており、これは「テレビ本放送の翌日から配信」というリアルタイムに近い配信感覚で「ほー、すげーなー」と思ってたのですが。
・米Yahoo!、報道番組の「60 Minutes」を配信(ITmedia)

ここにきて、今度はABCも同種の配信を発表しました。

・ABC、人気番組をWebで無料放送(ロイター/ITmedia)
米Walt Disney傘下のテレビネットワークABCが、「デスパレートな妻たち」「ロスト」などの人気番組を、広告付きの無料サービスとしてコンシューマー向けに提供する。同社が4月10日に明らかにした。（略）
ABCによれば、「ロスト」「デスパレートな妻たち」に加え、「Commander in Chief」「Alias」といったABCの看板番組を、ABC.comで5月と6月に、テレビで初放送された翌日から提供する。米国外の放送権を守るため、利用できるのは米国のインターネットアドレスを持ったユーザーのみ。（略）

私は「60 Minutes」は好きですが、これは報道（ドキュメント）番組なわけです。
日本でいう「報道特集」(TBS)のような番組で、報道の分野でいけば一級品だけど、ドラマ等のエンターテイメント番組を含めて見るとそうでもないぞ、というのが正直なところ。
しかし、今回ABCが無料配信すると発表した「デスパレートな妻たち」は、日本でいえば月9ドラマみたいなもんで、全番組含めてみても「ABCの看板番組」。米国のテレビ業界を代表する番組といえます（日本ではNHK-BSで放送してますが）。
それをテレビ本放送の翌日に無料配信（CM入り）するっていうんだから、凄いのなんの。

日本でこんなの始まるのは何年先になるのやら（アニメには似たような配信があるけど）。
「Gyao」で満足してる場合じゃありませんよ、日本の皆さん。