'02年(厳密は'01年年末?)に開始されたニュースのヘッドライン収集サービス「Google News」。
順次、世界各国でローカライズされ'04年には日本でもサービスが開始されました。
しかし「Google News」のロゴの右下には『BETA』の文字がついたまま……だったのは昨日までの話で、とうとう「BETA」が外れました。
・「Google News」英語版、ついにベータ表記を削除して正式版に(INTERNET Watch)
…英語版だけ。日本語ページには相変わらず「BETA」がついてます。
・Google ニュース 日本版
・Google News(米国版)
ロゴの右下の違いに注目。
機能的には特に問題がなかったにも関わらず(新機能追加はされてるが)、ずっと「BETA」だった理由については、'04年にHotWiredに解説(憶測)記事が出ていました。
・『Googleニュース』、3年経ってもベータ版であり続ける理由(HotWired)
訴訟リスクと収益性の問題だろう、という解説。
訴訟リスクについては当初から指摘されてて、日本語版を開始するときには「要請があれば検索対象から外す」と前置きしてましたし、実際AFPから民事提訴されて騒ぎになりました。
いつ何処から訴えられるかわからん上、金になるかどうもわからんのでβのままだったようですが、ここにきて外したってことは、何かしらのメドがついたってことですかね…。
もしくは。当時、Googleは自サイトのポータル化に否定的だったのに、今現在はなんだかんだでカスタマイズ機能をつけてユーザーが「ポータル」として利用できるような状態になってるので、直接的には収益にならなくても間接的には収益になるから良い、という判断なのか。
でも、ここまで散々機能追加しておいて「やっぱやめます」ってわけにもいかないだろうしな。いくら「βだから」という逃げ道を用意していても。
Googleは「β」サービスを多数やってますが、他のサービスも順次「正式版」化されるのだろうか?
忘れてる人も多そうですが「Gmail」も未だに「ベータ版」のままです(笑)。
ところネットサービスを始めるとき、何にでも「β」をつける昨今の風潮はGoogleがもたらした「悪癖」だと思うのだが、どうなんだろう。いい加減、一度考え直してほしいものです。
・安易な「ベータ版」公開に疑問の声(HotWired)
・独り歩きするベータ版--長期化で完成型との区別あいまいに(CNET)
安易に使ってると、本当の「βテスト」のときに自分の首をしめるだけでしょうに。
ただ、少しでもトラブルが起きると叩かれるから「β版」という逃げ道を作っておこうという企業側の論理も一理ある。ユーザー側も少しのトラブルなら笑って許す寛容さが必要でしょうね。
特に日本人は、その辺生真面目すぎる傾向がありますし。私は出来るだけおーらかにしてますけど。
簡単に「Google News」のまとめ。
・米Googleが最新のニュースヘッドラインを表示するページを開設(INTERNET Watch) '01/12/25
・ニュース検索エンジンのNewsboosterにリンク禁止の仮命令(INTERNET Watch) '02/07/08(被告はGoogleではないが)
・Google Newsがバージョンアップ(INTERNET Watch) '02/09/24
・グーグル、日本でも「Googleニュース」のβ版を開始(ITmedia) '04/09/01
・「Googleニュース」が日本でもスタート~ニュースソースは600サイト以上(INTERNET Watch) '04/09/01
・Google Newsで相次ぐ失点--自動ニュース集約サービスが議論の的に(CNET) '05/03/28
「GoogleNews」に起きた「災い」のまとめ記事。
・ついに明かされるGoogle Newsの秘密(CNET)
こっちは「GoogleNews」開設・運営の裏話。