ネットに接続したPCの余剰能力を使う「グリッドコンピューティング」プロジェクト。
先日終了した「SETI@home」(別なカタチで存続してるが)に始まり、ガンやエイズ関連のプロジェクトも立ち上がり、日本国内の純正として「Cell」(SCEのとは別)ってのもありました。
どれも共通するのは、参加者がボランティアだった点(「参加者の中から抽選でnn名にプレゼント」なんてものもあったにせよ)。
そんな中、NTT西日本が新しいサービスを。
・余ったCPUパワーでお小遣い稼ぎ?! フレッツユーザのPCをグリッドとして提供へ(RBB TODAY)
・NTT西日本のグリッドサービス(公式)
商用サービス。参加したほうにも報酬が入ります。
NTT西日本のフレッツユーザー限定。東日本の人は参加できません。
また西日本のフレッツユーザーでも「フレッツ・光プレミアム」ユーザーか「Bフレッツとフレッツ・v6アプリ」ユーザーじゃないと申し込めません。
肝心の「報酬」の支払額の算出方法は、「リソース提供時間(60分未満は切り捨て)×2円」。
おやっ? と思ったので公式サイトを確認してみたものの、これしか書いてない。
何が言いたいかっていうと、クロック周波数は加味されないようです。
報酬は「処理数」ではなく、あくまで「稼動時間」比例の模様(500MHzのPCでも、1GHzのPCでも処理量は均一化して公平にするのかもしれませんが)。
ですので、ぶっちゃけ、純粋に金儲けしようとしても無駄です。電気代考えたら。
ただ、何かしらの別な理由で、四六時中PC起動させてるような人にとっては「アリ」か。
例えば、デイトレしてる人とかは正にうってつけ。四六時中PC起動してても、実際利用してるのは、ブラウザ関係だけなわけで。そういう人には良いのかも。
もう一つ「おやっ?」と思ったのは、報酬支払いに関してで、公式のFAQ見ると
Q. リソース提供対価はどうやって支払われるの?電話やフレッツ料金と相殺処理したりはできないようです。
A. リソース提供者が指定した銀行口座に対価をお振込いたします。銀行口座は最初にプロジェクト参加していただく時にグリッドホームページで登録していただきます。
振込みにかかる筈の手数料考えたら、回線料から差っ引いてくれよ、ってかんじですが…。…まぁ会計処理上の都合とかあるんだろうけど。
何はともあれ、サービスが順調にいって対象が拡大されればいいな。
・地球外生命体を探索するSETI@homeが正式に終了(ITmedia)