logo Web検索
カスタム検索
Web検索
記事検索
 

遺体の腐敗経過を調べる『死体農場』プロジェクト

「死体農場」。タイトルを見た瞬間、すんごくダークなものが脳裏を過りました。
遺体を放置して経過を観察する、世界唯一の「腐乱死体の研究施設」(HotWired)
米国第2の「死体農場」計画が進行中(HotWired)
後者のほうが最新の記事ですが、順番に読んだほうがいいでしょう。

先にネタバラしすると、研究所所有の私有地に遺体(研究用に献体されたもの)を置き、特殊な環境で遺体がどういうふうに腐敗・分解されるのかを記録することで法医学の精密度を上げよう、という、とても高尚なプロジェクトです。
当然、

 「遺族や大学の医学部を通じて献体されたものだ。駐車場で行き倒れになった人を見つけて、担ぎ込んでいるわけではない」
わけで、強調しときます。一応。

それで具体的には『ゴミ袋に無造作に詰め込まれたり、カーペットに巻かれたり、木の幹にくくりつけられたり』、『棺に入れて浅い土の穴に埋めたり、池に半分沈めたり、夏の蒸し暑いさなかに虫やネズミにたからせたり』し、これらは『(殺人事件の)加害者が被害者を埋めるときに一番よく使う方法を見つけ出し、それをモデルに実際に再現している』んだそうで、その結果として腐乱死体から死亡(遺棄)の推定日数を、精密に導き出せるようになるんだとか。
詳しくは記事をー、と。

しかし『死体農場』というから、私は「遺体を農場に埋め、それを堆肥にして作物を育てるんだろうか?」と、とてもダークなものをイメージしてしまいましたよ。
記事にも少し書いてありますが、世の中には「化石燃料を使って灰になるより、そこら辺に埋められて他の生物の糧になるほうが、なんぼかマシ」と言って憚らない人もいるので、そういう人の遺体を並べて作物を育ててるんだろうか、と。
そんなことを思ってしまったわけで…。

しかし広大な敷地がある筈のアメリカでさえ漂ってくる腐敗臭のせいで「実験場の近くの駐車場はガラ空き」になるそうだから、日本じゃ絶対に出来ないな…。
腐敗の進行は、その土地土地の気候にもよる筈だから、ホントは各国それぞれやるべきなんだろうけど。
ミステリー小説好きな人にとっては「遺体の腐乱状況から…」云々という話はお馴染みのシチュエーションですが、ああいうのも、たぶんこういうプロジェクトからきたデータが活きてるんだろうなぁ(勿論、実際の刑事事件の捜査においても)。

私は献体とか治験とかは理解できるほうですが、しかし、さすがに遺体を野ざらしにされるのは…キツイな…。
あと、これは牛肉とか、動物の死体でも代替できるんじゃないの?、とも思ったんだけど。
…やっぱり人間のものじゃないとダメなのかな。
大型のサルとか、犬とかの死体でも似たような再現はできそうに思うのだが。…そういうのを含めての検証実験なのだろうか。
何にしても献体した人(と、それを認めた遺族の方)、ホント尊敬します…。

同じHotWiredの記事で、
科学の力で「鳥葬」を守る(HotWired)
こういうのもあって、こっちは宇宙とか海、山への散骨に通じるものがあるな…。

この記事に対するコメント
この記事に対するコメントはありません。
この記事に対するトラックバック
この記事に対するトラックバックはありません。
*Written in Japanese*

space
 
■カテゴリリスト
インターネット
  オンラインストレージ
  IT戦士
BLOG
PC
  グッズ・アイテム
ソフトウェア
  セキュリティ
ゲーム
アニメ
本・雑誌
企業
社会・時事
生活
その他
お知らせ
 連絡先や質問は【HELP】へ
RSS feed
 


 
2010年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 1920
21 22 23 24 25 26 27
28            
 

 
BlogPeaple

全文検索エンジンmsearch

RSSナビ