私は写真があんまり好きじゃないので（特に理由はない）、ほとんど撮らないんですが、最近は写真というとデジカメ。デジタルデータ。
知り合いの子持ちの人妻人もそんなかんじのようで。「ちゃんとバックアップ取ってるんだろうか？」と色々と心配になります。
HDDやフラッシュメモリ、CD-Rが信用ならんメディアであることは、在る程度のパワーユーザーなら知ってることですが、そうじゃない「PCは音楽聴いて、ネットに繋ぐだけ」みたいなライトな人はHDDやCD-Rといったメディアに絶対的な信用を置いてるので、かなり心配になります。
まぁそれはそれとして。
・インクジェット戦争その2：印刷物の最良保存方法は冷凍(Japan.internet.com)
なんて面白いものが。
「常温で保存しとくより、氷点下で保存しといたほうがと長持ちする」んだそうな。
とはいえ早とちりして写真を家にある冷凍庫に入れたらダメです。
あなたが持っている文書や写真を、例えば家庭の冷蔵庫や冷凍庫に保管して寿命を伸ばそうとしても、期待はできない。このような場所は湿気が多すぎる。高品質の紙とインクを使用し、適度に乾燥した冷暗所に書類を保存すれば、たいていの印刷物は100年は持つ。ってことなので。湿度が問題に。
冷凍保存するといっても家庭用の冷凍庫に入れるんじゃなくて、研究室で使うような施設での話みたいで。
この記事で書かれてるのはプリンタで出力した印刷物とか写真の話ですが、基本的な原理を考えた場合(「印刷物」の定義を考えてみた場合)、本や雑誌、ペン書きされたラブレター、婚姻届、離婚届、絶縁状、遺言状、恨みつらみノート、100点満点のテスト答案、0点のテスト答案、日記帳、デスノートなんかも同じ理屈で長持ち保存できる筈（たぶん）。
長く保存しときたい文書や写真と、乾燥して年中状態が安定した環境の冷暗所（墓場不可）が近場にある人は、コピーをとって保存しておくと、数十年後にいいことがあるかもしれませぬ。
まぁ100年～は保存したくなくても、少し気をつけて「アルバムを日光に晒さず押し入れにしまっとく」「アルバムを更に袋に入れて除湿剤も放り込んどく」くらいの配慮をしとくと、老後に「ぎゃーーーーーーーっ」という目にあわずに済むかも。
そういえば、CDも冷暗所に保存しとくのがいいと聞いたことがあるな…。
CD（CD-R、DVD）に関しても、ちゃんと安定した環境（湿気の少ない冷暗所）に保存しておけば、100年くらいは持つんだそうな。
・CDやDVDの寿命は意外に短い？(CNET)
・記録メディアの寿命はどれくらい？(デジタルARENA/日経BP社)
ちなみに、CNETの記事が出たとき「20年しか持たない」という方向で話題になってましたが、記事読むと分かる通り、「20年」はあくまで例外と取るべきでしょう。
今と昔とじゃ製造技術も違いますしね。
しかし普通に考えて、プレスCD（音楽CDとか、製品として売ってるやつ）より、CD-Rのほうが早く劣化しそうですが、理論的には、Rディスクも100年持つのか。……なんか、それはさすがにウソくさいなぁ、と思ってみる…。
うーん？
まぁ、デジタルデータを保存しときたい場合は「5年ごとに複製を作っておく」とかすると安全安心なのか（HDDとか単一のものに放り込んだままにしとく危険極まりないですが)。
更に自宅と実家に別けて保存しといたりすると、火事や自然災害のときに紛失せず済みます。その点ではデジタルデータのほうが「保存しやすい」んだな。
だって何百枚もある印刷物（写真）を再コピーして分別保管なんてしようとしたら、とんでもなく手間が…。
そういう意味だとスキャナで取り込んで、デジタル化したものをメディアに保存して、定期的に物理メディアをコピーしてくのは、アリなんだろうな。
フィルムカメラで撮った写真も定期的にデジタル化した上で、印刷物は印刷物として別に保管しとく、と。
ただ光学メディアに保存する場合、後先考えずに暗号化したり、圧縮したり、変なフォーマットで保存すると「数十年後にいざ見ようとしたら見れない」事態が想定されるので、そこは慎重に、注意が必要です。
ワインセラーとかあるなら、印刷物と光学メディアの保存場所としては最適か。
「二つの意味でアルバムの保存場所として最適ですね」とか締めようと思ったけど、親父ギャグくさいのでやめときます。はい。
