MSが P2Pソフト、それも BitTorrent型のものを作ると報道されていて、
・マイクロソフト、ファイル交換ソフト「Avalanche」を開発中(CNET)
・MicrosoftがAvalancheでBitTorrentを葬り去る(ITpro/日経BP)
・Microsoft、BitTorrentの代替技術を開発中 (IDG/ITmedia)
えーっ? と思ったのだが。
企業向けってことかぃな。
BitTorrent(BT)も最初は合法目的のために作られたし、始めはそういうファイルが多かったんですよね。
BTはソフト自体にファイルの検索機能がなく、ファイルを配布のためには.Torrentというヘッダファイルを、Webサイト等で公開する必要がある(Torrent を配布・公開するサイトをトラッカーと呼ぶ)。
Webで公開しないとない以上、違法なものは公開しにくいし、そこからアシがついて摘発される筈。
だから、BTで違法ファイルが蔓延することはない筈だ。
……って話だったんだけど。
なんか、あれよあれよというウチに「映画公開用P2P」になっちゃったわけで。
MSのものは配布元を識別(区別)するらしいので、問題ないのか。
この「識別」の仕方が「限られた人だけファイル公開を許す」(事前許可)方式なのか、「公開は自由だが、問題が発生したら排除していく」方式なのか謎ですが。法的なリスクを考えると前者だろうな(IDGの記事を読んでもそんなかんじだ)。
もっとも、CNETには「Microsoftの広報担当によると、現在は同技術を正式にリリースする計画も、これを製品に組み込む計画も同社にはないという。 」とありますが。
とはいえ、BTのファイル配布の効率性を見てBTで動画をテスト公開してる企業もあるからなぁ。
もし MSのソフトが出来たら、そういう企業は、こっちに移動しそうだな。
先日の、スターウォーズの公開事件で、BTの名前は完全に「悪役」(昔の Napsterのように)になっちゃったので、もしMSがそういうソフトを公開すれば、そっちに移動するほうがイメージとしては良い。
・「スター・ウォーズ」海賊版提供のネットワーク封鎖(ITmedia)
作ったのはいいけれど、さて今後どう「利用」するのか、気になるな。
開発を公表した以上、何かしらのカタチで使う腹積もりはあるんだろう、きっと。
6月24日追記
・MS独自のP2Pシステム開発計画、ビットトレント作者が酷評 (HotWired)
「まったくのゴミ」だそうだ(笑)
まぁ別に技術的なことは抜きにして「MSがやる」ことが重要だろう、このソフトは。