そういえば日本のサイトも断続的に、長期間攻撃受けてるという報告がありましたが、あれはどうなったんだろうな。収束したのかな。
・英国に大規模ハッカー攻撃 発信元は極東、当局が警告(共同通信)なんだとさ。
英国の300近くに上る政府系機関や企業などのコンピューターが過去数カ月間にわたり、電子メールなどによる大掛かりなハッカー攻撃を受けていたことが分かり、英政府は16日、官民各機関に対策を強化するよう警告を出した。英PA通信などが報じた。(略)
米国ならなんとなくわかるが、英国を単独で狙う理由がよくわからん。わからんというか、思いつかない。
まぁ「(米国側も)受けてるのに公表してない」だけかもしれませんが。
で、ニュースの内容自体も「へー」なのだが、それと同じくらい気になったのが、この記事のタイトル。
「英国に大規模ハッカー攻撃 発信元は極東、当局が警告」
…どう?
いや、んーとね。別に「ハッカーとクラッカーは別で…」なんて言う気はないんですよ。幾ら言っても無駄だし。
それはいいんだけど、「ハッカー」というのは、「ハッキングする人」を「ハッカー」と呼ぶわけですよ(正確には違うが、そこは譲歩)。「クラッキング」をする人は「クラッカー」。
これは行為を指すんじゃなくて、その行為をしてる人に向ける呼び方なわけです。
強盗した人を「強盗犯」。万引きした人を「万引き犯」というようなもんで。
例えばサーバーがハッキングされたら「サーバーがハッキングされちゃった」とは言うけど、「サーバーがハッカーされちゃった」とは言わない。それを言うなら「サーバーをハッカーにやられちゃった」とか「ハッカーに攻撃(ハッキング)されちゃった」だ。
決して「サーバーをハッカーされちゃった」なんて言わないわけですよ。
上記の例でいうなら、強盗に遭ったら「強盗された」というのであって「強盗犯された」とは言わないし、そんなこと書くメディアがあったら「あんたんとこは小学生がライターなのか」と言われるだろう。
不正確とは言わないまでも、かなり気持ちの悪い言い方だ。
タイトルが「英国で大規模ハッキング 発信元は極東、当局が警告」ならまぁわかる。
「英国にハッキング攻撃」とか「ハッカーによる大規模攻撃」でもいいだろう(これが一番適切な気がする)。
一般ウケ狙うなら、「大規模サイバー攻撃」でも良いかもしれない。わかりやすいし正確だ。
しかし、「英国に大規模ハッカー攻撃」ってどうよ?
ハッカーを攻撃するのか?。
なんか気持ち悪い言い回し…。背中がムズムズする。
(「ハッカー」の正確な定義については、ITmedia/IT用語辞典:ハッカー/ハッキングこの辺参照)