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MSN Search.が口コミマーケティングを実施

先日、独自エンジンでの正式運用が始まったばかりの MSN Search.について、微妙なニュースが。
検索エンジン『MSN Search』の口コミ型キャンペーン実施中(Japan.internet.com)

米国では口コミ型マーケティングが流行ってるんですが、その一種のようで。
「そんなん日本でもあるじゃん」と思うでしょうが、そうじゃなく。
この新型のマーケティング手法のスゴいところ、従来のマーケティングと一戦を画すところは、事前・事後を含めて宣伝行為(広告)であることを一切伏せるところです。

街中で新型のデジカメを持った「カップルの旅行者」が、通行人を捕まえて「すいません、写真お願いします」と頼む。
頼まれたほうは、ただの旅行者のお願いと思って素直に応じる。使い方を説明してもらい、数回シャッターを切ってあげる。謝辞を述べられてお別れ。
この文章は今、私が即興で書いた「風景」ですが、比較的ベタな、観光地ではよくある「心温まる」風景と言えます。
が、しかし、この「カップル」が企業に雇われたバイトで、「新型カメラ」を通行人に利用させるPR活動をしてるだけだったら?

「流行」と同時に問題にもなってる新型のマーケティングはこういう手法。
他に、友達の友達に誘われてパーティに行き、飲み食いする。これもよくある風景ですが(日本だとパーティなんてないけども)、出てくる酒が全部企業の新製品PR品で、その「ハーティ」はただの「新製品試飲会」だったら?

前者のカメラなら、もし彼がなんとなくカメラが欲しいと思ったら「あのときの旅行者に借りたやつが使いやすかったな」と連想するだろうし、後者の場合も趣味にあってれば自分で買ってでも飲むでしょう。
繰り返しになりますが、問題はこれらの「宣伝活動」の際、それが宣伝であることが一切明かされないところで、事前は勿論、事後に「実はこれの広告だったんです、はいこれパンフレット」なんて渡されることもなく、当事者に言われない限り絶対に気付かないような手法を使うところ(従来は、何かしらのカタチで、それが広告であることが知らされるわけですが)です。

「宣伝なことを明かさずに宣伝する」行為は詐欺的な側面も持ち合わせるため、米国でも賛否両論ですが、ソニーグループでも取り入れてるので、直に日本にも上陸するかもしれません。

ちなみに上記のはオフラインの例で、オンラインの場合はもっとタチが悪くなります。
オフラインなら「宣伝」相手に限りがあるわけですが、オンラインの場合、不特定多数の人を対象にできる。そのツールとして Blog.が利用されている…と言われている(モノゴトの性質上、ハッキリしない)。
ただ最近は米国大統領選の際、特定のブロガーが特定の候補者陣営に雇用されていたことが報道されたこともあり、有名なブロガーであればあるほど「誰から金をもらってるか明白にする」ことが求められています。
ただ「報酬」は金だけじゃなく、色んなカタチでもたらされるのがオンラインの恐ろしいところ。

例えばゲームメーカーがファンに対して「グッズあげるから、もう少し宣伝してくれないか」と煽った場合などがこれ。
10代の子供なら、ちょっとしたグッズ(アイコンや壁紙などのデジタルデータでいい)で喜んで「宣伝要員」になってくれる。確かに昔もそういうのはあって、雑誌広告を通じて「ファンクラブ」要員を募集し、その人を通じて宣伝することはあったが、オンラインの場合、人数に物理的な制限が加わらないし、宣伝してる人間が例え一人二役・三役・四役をしてしても見分けることが不可能なのが、オンラインの口コミマーケティングの恐ろしい側面(しかも「報酬」がデジタルデータなら、幾ら配布してもコストがかからない)。

で。MSN Search.のキャンペーンは「身元」を明らかにしてるので、マシといえますが…。

しかし、私が気になったのはそんなところじゃなく

(略)キャンペーンサイト上には、20代半ばに設定した架空の人物を演じる6人が登場する。6人とも MSN ユーザーという想定で、Blog 風のオンライン日誌を運営し、関心事の検索結果やビデオにリンクをつけている。
登場する6人の名前と人物設定はそれぞれ、Reggie (ロンドンの DJ)、Tad (カリフォルニア在住のサーファ)、Karen (小型犬ビションフリーゼのブリーダ)、Swing (東京のホテルに務めるコンシェルジュ)、Cy (シカゴに住む陰謀マニア)、Denise (ブルックリンのマッチメーカー) となっている。
東京在住の Swingさんって…。
更に突っ込みたいのが、
各登場人物の Blog 風ページには、それぞれの人物が最近見つけたものというふれこみで、特定のキーワードで検索するよう呼びかけるビデオリンクがある(略)
ビデオコンテンツへ誘導する際のキーワードは、「hypnodragon」(催眠ドラゴン)、「blubber blowout」(ぜい肉大爆発)、「psycho kitty」(狂った子猫)、「lava boy」(ぐねぐねボーイ)、「Judo jealousy」(柔道ジェラシー) など、各登場人物の性格の一端がかいま見えるようなもので、ユーザーの興味を誘う奇抜な言葉が並ぶ。
じゅ、柔道ジェラシー…。

なんだそれは。
MSN Search.正式サービス開始:SKY WATCH

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