IBM がPC部門を売却したわけですが。
たまに一般のマスコミが「レノボによる買収」と言ってるのを見聞きすると「アホか」と思うのは私だけでしょうか。どうも「弱小レノボが、IBMから"勝ち取った"」ような論調で報道してるところがあって、うーん、と思うのですが。
実際は、IBMが高収益体制にならない「厄介者」を『売り払った』だけじゃん?、という…。
実際、東芝にも売却の打診があったと報道されてるわけで、なんかなー、と。
それはそれとして。その売却先、レノボのインタビュー記事が載ってまして。
・「亀がウサギに乗る」、聯想集団のIBM買収(チャイナサーベイ/日経BP社)
『事長』という肩書きになんの説明も書かれてないのがナンです(笑)。「PC部門の事業部長」ってことでしょうかね…。
まぁこの中で「顧客の10%の流出は覚悟している」と言っていて、ふーん、と思ってたんですが、
・IBM PC事業売却で、半数のCIOは「ベンダー乗り換え考える」(ITmedia)
果たして10%で済むかどうか…。
それから「国家安全上の調査」、対米外国投資委員会(CFIUS)の調査も大丈夫だろうといわれてたのに、意外と長引きそうな雰囲気ですしね。
ちなみに先日毎日新聞に掲載された記事によると、台湾の事業部の従業員は「米国企業で働く」ことに誇りをもってたのに、よりによって中国企業で働くことになり、辞職者が増える見通しだとか。逆にライバルHP(ヒューレッド・パッカード)が「うちは米国企業ですよ」とばかりに優秀な技術者をかっさらってる真っ最中だそうです(笑)。
大丈夫かいな…。
・Lenovo、IBM PC部門を正式に買収完了:SKY WATCH
・IBMのPC事業売却、規制当局の全審査をクリア:SKY WATCH
・Lenovo.日本法人代表に向井氏:SKY WATCH
・IBM. PC事業売却の記事リンク集:SKY WATCH