昨年末。
Apple.は新製品のリーク情報を掲載したファンサイト(Think Secret)の運営者を「企業機密の漏洩」で訴えたわけですが、当該サイトの管理人はAppleの社員でも業界関係者でも、ジャーナリストでもなく、19歳のただの大学生だと判明。
なにやら面白い展開になってます。
・[WSJ] ファンサイトを訴えたAppleに勝ち目はあるか?(ITmedia)
どうやって情報を得てるのか、とても気になりますが…。
なんにせよ、法的リスクを負ってるのは情報を漏洩した人間であって、彼(管理人)ではないわな…。
米国では少し前に別件(公開してはいけない情報局員の身元を掲載した件)で記事を書いたジャーナリストに対して、情報源を明かすよう求めた刑事訴訟があって開示命令が出たものの、ジャーナリスト側が開示を拒否。このジャーナリストは最悪、刑務所送りになる可能性が出てきて、大論争になってたんですが。
Apple.が彼に対して情報源を明かす裁判所命令を求めても裁判所は認めるかどうか…。
上記の場合、情報局員の身元という重大事に関することだから開示命令が出たわけですが、今回は別に人命に関わるモノゴトではないからな…。
・AppleのMacファンサイト提訴――専門家の反応はいかに(ITmedia)
少し前の記事も見ると意見が真っ二つ。ただ、たぶんこれは、内部関係者=管理人という図式が前提だろうから…。会社とは無関係の、第三者である19歳の管理人に企業秘密漏洩の責任を問うのは滑稽にしか見えないし、無理が…。
どちらにせよ泥沼裁判になりそうな気配。
続報追記。
・Appleに訴えられた大学生、支援求める(ITmedia)
・Appleに提訴されたサイト運営者、無料の弁護士見つかる(ITmedia)